研修報告/2006年7月

国内必修研修について-ろうあ者大会に参加して-/高山亨太

平成18年7月5日
国内必修研修レポート
                                  第2期奨学生 高山 亨太

 6月9〜11日に静岡県にて行われた全国ろうあ者大会に参加して、考えたことを以下のように述べていきたい。表向きは、アメリカの留学にあたっての国内必修研修という名目であったが、、公私にわたって様々な発見や考え事があった3日間であった。

1.1日目
  まず、9日の午前中に全日本ろうあ連盟の評議員全体会があり、具体的には、旧年度の活動や財務報告と新年度の活動・予算計画について、議論をするという何でもないものだった。しかし、全日本ろうあ連盟の会員になったことのない私にとって、評議員会の様子や意義を学べたことは、大きな意義があったと感じる。
  午後は、福祉対策部のろうあ者相談員に関する研究調査やケアマネジメントに関する研修会の開催計画などの報告が気になっていたので、午後は、そのまま福祉対策部の分科会に参加してきた。ろうあ者相談員に関する研究の助成が降りたことによって、今後の2年間の研究調査計画が進められているが、それに関して、ろうあ者相談員に与えられる専門資格としての「聴覚障害福祉士」が、改めて検討されるとのことであった。一方で、国家資格を有した聴覚障害のある専門職のろうあ者相談員への就労促進については、多くのろうあ者相談員が高齢者であることなどの理由によって、難しいのが現状あるとの認識が示されていた。このようにろうあ者相談員に関する現状と全日本ろうあ連盟の考え方を聞くことができた一方で、今後の渡米時の研究課題や帰国後の課題などの見通しが大きくもてたことが大きな収穫であった。

2.2日目
  10日の午前中には理事選挙と分科会報告が行われた。特に大きな感想はないが、2日間にわたる評議員会の様子を感じ取れたことは、大きな経験になった。
  10日の午後から、全国ろうあ者大会が開催され、障害者自立支援法の分科会に参加し、コミュニケーション支援に関わる研究事業の報告を聞いてきた。その研究事業の最終報告書を読んでいないため何とも言えないが、2005年の中間報告の時点では、ソーシャルワーカーの職務であるとされる相談支援業務について、手話通訳者が兼ねているのが現状であるという課題が記述されており、その相談援助業務と手話通訳業務の整理や課題についての報告を期待していたが、結果的には全国の手話通訳派遣事業の無料化を推進するための課題報告、議論に終始したという印象が強かったのが残念な部分である。
  質疑応答の中でも、相談支援業務についての質問があったが、担当者の報告は、曖昧であり、今後の検討課題であるとのことであった。結果的に中間報告での課題の検討は、どうなったのかという不透明な部分が残っており、今後の留学の目的と重なっている部分もあることから、1つ課題としてアメリカで考察していきたいと考えている。

3.3日目
  11日は、午前中に理事選挙の結果などの報告や来賓の挨拶などの全体会が行われ、今後のろう運動への結束の重要性を肌で感じることができた。そこには熱いものがあり、私がアメリカで学んできたことを、研究者や実践家として、どう貢献できるのか考えさせられた。

戻る